MARUEI株式会社
マルエイカブシキカイシャ
- 31~100人
- 製造業/その他
所在地 | 〒444-0008 愛知県岡崎市洞町字鷹野2-1 |
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URL | https://www.marueikogyo.jp/ |
社員数 | 86名 |
業種 | 製造業/その他 |
- 業務内容
- 冷間鍛造と切削加工による自動車用部品の加工及び販売
=代表的な製品=
・エアコン関連部品 ・シートベルト関連部品 ・シート関連部品 ・ドアミラー関連部品 ・エンジン関連部品 ・パワーウィンド関連部品
健康経営に関する
自社のセールスポイント
2017年から6年連続で健康経営優良法人に認定されている。
中小企業で保健師が駐在している企業が少ないが、中小企業だからこそ従業員との距離が近く、保健師が介入しやすいため、健康面を近くでサポートできている。健康診断結果が返却され、要医療、要精密検査、急激に数値変化した従業員には、返却されたと同時に本人へアプローチをし、興味を持っているうちに話をすることで病院受診や食生活、運動などの早期介入ができている。また、弊社では食堂が完備されているため保健師が委員会に在籍し、食堂職員と一緒になってサポートを行っている。血圧が高い従業員も多いので薄味、野菜の量を多く用意してもらっている。時間外労働に関しても、弊社規定の時間に引っかかると上司、人事が把握し、保健師が面談等を行い、健康状態を管理している。従業員との距離が近いことから、なんでも話せる健康相談室が実現しており、健康、検診、家族のこと、悩み等の相談など、従業員の幅広い心と体の健康をより近くでサポートできている。
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取組状況について
受診勧奨の取組
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- 期間
- 2013年11月~現在継続中
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- 取組内容
- 健康診断受診後、要精密検査、要医療者、急激に数値変化があった従業員を洗い出し、一人一人面談を実施し必要者には受診を促している。健診後のフォロー時に、個別に手紙を作成し、受診の有無を確認している。面談の中で、個人の生活習慣を把握し、健診結果を元に一人一人にあった運動、食事等のアドバイスを行っている。健保のコラボヘルスにも参加し、最終未受診者を正確に把握し対応している。健保の補助を利用し、人間ドック、がん検診、脳ドック、婦人科検診等を個人に案内、ポスターにて周知、またその家族に保健師が作成した手紙を渡してもらい、従業員から声をかけていただけるようご家族にも案内を通知している。2019年から定期健康診断と同時に歯科健診を導入することで、約半数以上が歯科健診を受けている。
普段、病院受診の仕方がわからない場合など、保健師とすぐに繋がれるように個人へ通知し、病院探し等も行い、受診してもらえる環境を日ごろから整えている。
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- 取組に対する成果
- 定期健康診断受診率100%
健康診断の結果が出たと同時に、すぐに従業員へ声をかけることで興味を持っているうちに、早期受診勧奨、早期対応ができている。面談の機会をつくり、こちらから出向いて対応することで健康に対する悩みも聞くことができている。自宅から通いやすい病院を探し、提案、予約も行い、早期に病院受診へ繋げられている。
実は、不安が多かったという職員も多く、今回から取り組んだ対応に良いお声をいただくことができた。
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- 工夫したところ
- 弊社では、依頼している健康管理センターの保健指導を取り入れているが、保健指導が数か月先の対応となっている現状であった。しかし、健康診断の結果が出たと同時に対応することで、従業員自身が健康に興味を持っているうちに病院受診にいちはやく繋ぐようにした。また、普段聞けない、検査データの意味や家族歴を伺うことでその従業員にあった検診を提案するようにしている。
保健指導の実施
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- 期間
- 2013年11月~現在継続中
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- 取組内容
- 定期健診を受けている健康管理センターに保健指導を依頼している。その際に、弊社保健師が話に加わり、同時に従業員一人一人の状況を把握し、事後対応をしている。弊社では、保健師が常駐しているため、健診結果をもとに食事、運動等の指導を行っている。適宜、保健室にて面談、また従業員側からの生活習慣の相談も増えており、今の生活と見直した際の状況とを比較し、保健室に完備している血圧計、体重計で測定する癖をつけ、訪室時に測定を行っている。その際、健康にもっと興味を持ってもらえるような話もしている。
健保からの保健指導は、就業時間内に実施し事後措置も行っている。
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- 取組に対する成果
- 弊社の常駐保健師が介入することで普段から個人のデータを把握し、個人に対して頑張っていることを褒める、ねぎらうことで従業員のヤル気に繋がっている。心の健康も同時に行っているため、保健室に来て話をしてくれる従業員もいる。
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- 工夫したところ
- 依頼している保健指導だけに頼るのではなく、保健師が普段から在籍しているため、従業員への声掛け、頑張っていることに対しての労い、褒めることを中心に話をしている。
張り詰めずに楽しく自身の健康と向き合ってもらえるよう面談を実施している。血圧が高い従業員に関しては、普段から血圧測定を行っていない従業員に対して、個別の冊子を作成し血圧を毎日測定する行動を身に着けてもらえるようにしている。配布後は、時々検査値を確認している。実際に病院受診の際に使用してもらえている。
禁煙対策
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- 期間
- 2017年08月~現在継続中
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- 取組内容
- 健保と共同で、研修会を実施している。喫煙する人も喫煙しない人もみんな一緒になってたばこについて考える研修会を行っている。仕事の合間を利用しているため、眠くならないよう、座学をなしにして体を使った体験型の実験等を準備した。4つのブースに分けて実験などを行った。
禁煙希望者に対して、健保から補助が下りるためニコチンパッチやニコチンガム、また禁煙外来等の受診を勧め、プログラムに参加してもらっている。
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- 取組に対する成果
- 体験型の研修を行ったため、従業員より高評価をいただいた。実際に、たばこを吸っている人、吸っていない人の嗅覚がどのくらい違うのか、COPDになった場合どのような苦しさがあるのかの体験、クイズ、主流煙、副流煙の違い、実は…など興味を持ってもらえるような内容を企画し、実施できたことで楽しんで研修を受けていただくことができた。参加者からは、飽きなかった、楽しかった、また参加したいとお声をいただけた。また、健保と共同で行い、喫煙者に対して禁煙希望のある従業員を募り、希望者には卒煙プログラムを実施していただいた。2022年度は1名であるが参加いただいている。
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- 工夫したところ
- たばこに対する研修と聞くと、誰しも責められてしまう、たばこの危険は承知だと思っている人がほとんどである。聞きたくない研修ではなく、座学を取りやめ、体験型の楽しい研修を開催することで、たばこを吸っている人だけでなく、吸わない人を交えて幅広くたばこについて理解を深めてもらえたらと考えた。たばこにはこのような害があることを、実際目で見てわかるような実験を行った。従業員がつまらない、もう研修にでたくないと思わないように、次につながるような楽しい研修をモットーに開催した。普段話ができない従業員同士の会話が増え、話したり、考えたり、笑ったりすることで職場の雰囲気作りにも繋げられた。
健康増進・過重労働防止に向けた具体的目標(計画)の設定
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- 期間
- 2015年04月~現在継続中
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- 取組内容
- 2015年に残業の事前申請制度を始め、翌年にはノー残業デーを導入した。
今では、給料日と金曜日がノー残業デーで、就業時間には放送を流し社内で残業をしない雰囲気作りを行っている。また、各従業員が作成する目標管理シートに目標有休取得日数を明記する欄を会社側が作るなど、従業員が積極的に有休を取りやすい環境作りを行っている。
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- 取組に対する成果
- 残業を事前申請制度したことにより、上司も部下を把握することができ、会社全体で帰りやすい雰囲気になった。有休に関しても、誰がどこで休みたいのかをカレンダーに記載し、有休が被らないようにして、休みやすい環境、雰囲気作りができた。
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- 工夫したところ
- 事前申請制度を導入し、人事グループは従業員が帰りやすくなるように事前申請を提出した社員以外に声かけをして帰宅を促した。現在は、部署毎に残業計画時間を設定し、その時間を超えないよう管理職が管理している。更に、管理職が部下の時間外を超えないように人事と連携をとりながら対策を講じている。
産業医または保健師が健康保持・増進の立案・検討に関与
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- 期間
- 2015年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 社内保健師が健康診断結果を分析し、従業員の健康状態の傾向を安全衛生委員会や社内報で報告している。同時に、その対策について安全衛生委員会などを通して検討・計画立案を行っている。
また、健康診断結果、ストレスチェックの集団分析を行い、結果を経営者側へ報告をしている。会社全体の健康問題を洗い出し、それに対して今後の対策などに結びつけて話をする機会を設けている。
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- 取組に対する成果
- 会社全体の健康診断結果を経営者や上層部などが把握することで、その問題に対して、改善策を考え、実際に研修として開催することができた。
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- 工夫したところ
- 毎年、経営者、上層部に健康診断の結果やストレスチェックの集団分析結果を報告している。従業員の現状を経営者側に知ってもらうことで、従業員がどのような生活になっているのか、なぜこの数値が高いのか等の現状を把握してもらっている。まずは経営者側に健康意識を高めてもらうことが、従業員への健康につながるため、そのきっかけづくりを行っている。
管理職及び一般社員それぞれに対する教育
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- 期間
- 2014年09月~現在継続中
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- 取組内容
- 管理職に関しては、保健師がラインケア研修を年1回開催しており、部下の異変にいち早く気づけるよう研修会を行っている。同時に、職場健診結果を分析し、結果報告、ストレスチェックの集団分析から、どのようなストレスを抱えどのような健診結果項目が悪くなっているのかを報告し、どのように改善したらいいのかを提案している。
また、従業員(上層部含む)に対するセルフケア研修も同時に行い、ストレスをためにくくする方法や、発散方法、自己でコントロールする方法を情報提供している。
また、簡単にできる運動、食事に関して等、保健師が作成したポスターを社内にて掲示している。社内報を作成しており、健康に関すること、感染対策等を周知させるために掲示し発信している。
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- 取組に対する成果
- ラインケア研修では、講義だけでなく自部署のストレス度や職場の困りごとを管理職同士で共有することにより、職場改善の方法等を話し合える機会となっている。また、セルフケア研修を行うことで、ストレスが溜まる前に対処できる方法を実際に行うことで、ストレス発散方法を身に着けることができた。実際に、研修で話したストレス発散方法を実践していただけており、実践者からは体が楽になっているのが分かるとお声をいただけた。
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- 工夫したところ
- ラインケア研修では、管理職が実際に部下をしっかりみれているのかなど、振り返えられるような研修を行った。部下をみるためには自身に余裕がないと気が付くことすらできないため、自身のストレス状態はどうなのかなど、まずは話の中で自分自身に気が付いてもらうための研修にした。
セルフケア研修ではストレスが溜まっていることに気が付いていない従業員もいるため、どのような状態になるとストレスが溜まっているのか、自身で気付くことが大切だという研修を行った。対処方法を話した際も、なぜそれをするのか、聞いてなるほどと思える内容にし、パワポを見やすく作成することで、研修を受けている側に対して頭に残ってもらうような内容、文字の大きさ、大事なことを伝えるポイントを念頭に置いて作成した。
適切な働き方の実現
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- 期間
- 2013年11月~現在継続中
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- 取組内容
- 有休を取りやすくするために、有休希望日をカレンダーに記載することで他の人と休みが被らないようにしている。
人事が有休取得日数を把握しているため、取得できていない従業員に対しては、本人に取得を促し上層部へ報告する機会を作っている。
また、有休取得率を見える化するため、安全衛生委員会で報告する場を設けている。残業をなるべくさせないように、金曜日と給料日はノー残業デーを設けている。
子育て等家庭との両立ができるよう時短制度を小学校入学まで延長している。
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- 取組に対する成果
- 有休に関しては、取得希望日に氏名を記載することで他の人と休みが被らないよう、休暇を取得しやすい環境にすることで有休取得率の向上につながっている。また、人事から上層部、安全衛生委員会で報告し、有休取得率を見える化することで会社全体が有休を取得しやすい環境になっている。
ノー残業デーでは、金曜日と給料日をノー残業デーと定めることで、いつもより早く帰る体制が整っており、普段残業をしている従業員も早く帰宅できるように勧めているため、自分の好きに過ごせる時間が長くとれるようになった。また、金曜日がノー残業デーとなっていることから、次の日もゆっくり体を休めてもらう機会に繋がっている。
子育てと両立しながら働いている従業員も多いため、時短を小学生までの年齢にあげることで、仕事と両立できている。他の子育てをしている従業員に相談するなど、子供を作り育てやすい環境づくりに繋がっている。何かあった時の休みも無理なく取得ができ、周囲の理解も得られている。
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- 工夫したところ
- ノー残業デーに関しては、就業時間のチャイムの後に放送を流すことで、残業をなるべくしない、させない環境を作っている。ノー残業デーが従業員に周知できているため、一人が帰宅すると次の人も帰宅するといういい連鎖に繋げている。また、ノー残業デーに関係なく、他の曜日に関しても19時を過ぎると放送を流すことで、時間を意識してもらい、なるべく仕事を切り上げて帰ってもらうような配慮を行っている。
有休に関しても、カレンダー記載や人事からの声掛け、周囲の取得状況により普段休みを控えている従業員に対しても取りやすい環境、また周囲の理解が浸透でき仕事とプライベートの時間を増やしていけるような環境づくりを行っている。
コミュニケーションの促進
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- 期間
- 2006年08月~現在継続中
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- 取組内容
- 感染症が流行する前は、従業員だけでなく地域の皆様にも楽しんでもらえるような夏祭りを開催していた。感染症の流行により、従業員同士の交流自体が減ってしまったため、弊社ではQC活動を通して従業員の困りごとをあげ、それに対してみんなで会社をよくしていくための取り組みを行っている。その中でも、社員同士のコミュニケーションが減り、交流の場が持てない状況で、社員同士が話せるきっかけとしてサンクスカードを配っている。人を褒め、認める、感謝の気持ちを伝える場を設けている。
上になるほど、褒められる機会がないなど普段から人を褒めることを当たり前になれるよう、従業員同士でサンクスカードを渡しあうことで話すきっかけ作り、社内の雰囲気作りを行っている。また、さまざまな研修会を行っている際にも、従業員同士が一緒になって考える、普段話をしていない人同士の交流を設けている。
また、社内に運動機器が配備されているため、昼休みにビリヤードをするなど、運動しながら従業員同士がコミュニケーションを取れる場を作った。
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- 取組に対する成果
- サンクスカードを渡す側ももらった側もとても気持ちよく、またうれしい気持ちになるため、心にも余裕が持てる環境づくりになっている。
研修会でも他の人と話をすることで、普段話が出来ない人との関わりが持て、また新しい発見にも繋がった。
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- 工夫したところ
- 褒めあう、認め合う、感謝の気持ちを素直に相手に伝えるということを念頭に置いて、それぞれがそれぞれのテーマでQC活動を行っている。人に対して、認め合うこと、他の人に興味を持つなどの意識づけやアピールにもなるため、まずは相手のいい所を見つけられるような雰囲気作りを行った。一人が言うことで、また次の人が言うといういい連鎖で、会社で働き続けられる環境を整えた。意外にも当たり前のことができていないため、コミュニケーションを通して人と人とがつながれる内容の研修を行うなど、ただ行うのではなく楽しめる内容の研修を企画した。
治療と仕事の両立支援
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- 期間
- 2013年11月~現在継続中
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- 取組内容
- 社内の健康相談室が、傷病を抱える社員および管理職や周囲の相談窓口となっている。仕事と両立できるよう、対象者・管理職・保健師で対応方法を検討し、対象者に合わせて対策を実施している。また、入社したばかりで有休のない従業員が、気兼ねなく病院へ受診できるよう、上司へ働きかけを行っている。
必要時は従業員のかかりつけ医へ直接手紙で治療状況を伺うなど、配慮が必要な従業員に対しては、仕事と両立できるような働きかけをこちら側から行っている。また、通院等で必要な休みについては半日休の付与やフレックス等の業務上の配慮を行っている。
傷病を抱える社員も働きやすいように、トイレや階段に手すりを設置する等、個別に対応し業務に従事しやすい環境整備を行っている。
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- 取組に対する成果
- 有休がない従業員にも受診がスムーズにできる環境づくりができた。
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- 工夫したところ
- 病院受診後の従業員に対して、その後も通院を継続しているのか、今どの段階かを一人一人に声掛けを行うとともに、仕事の状況等も伺いながら、無理なく受診ができるよう声掛け、提案等を行っている。上司に話がしにくい従業員に対しては、保健師が間に入り上司への理解を促している。
食生活の改善
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- 期間
- 2016年09月~現在継続中
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- 取組内容
- 健康診断結果と照らし合わせて、生活習慣を聞き取るため一人一人面談を行っている。
保健師が食堂委員会に在籍しているため、食堂の方と一緒になって内容等を考えている。
自販機の業者の方と共同で、カロリー表示、また人が一番目に付く位置に健康茶を配置してもらうなど飲料水の内容を健康志向へ変更している。
昼食代は会社が全額負担している。食堂利用であるため、温かいスープやごはんを食べることができ、更に野菜を多めに用意してもらっているため、補助を受けながらおいしいお食事をいただくことができている。
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- 取組に対する成果
- 自販機の内容を考えることで糖分の少ない飲料水を購入する従業員が増えた。
面談時に食生活に関して話をすると、食べ物の偏りが多いこともみえてきた。仕事の忙しさにより、食事の準備ができないことから外食、簡単な物で済ませている従業員に対しては、お惣菜の購入、魚の缶詰などにより簡単に栄養がとれることを話すことで、現在も食事に気を付けている従業員が増えている。食堂スタッフに依頼し、力を合わせて食事の内容を健康食にしている。味を薄味にして、塩分摂取を少なくするようにした。また普段取りにくい野菜を中心に多く野菜が摂取できるようになった。従業員によっては昼食を抜いている者もいるため、食事の必要性を個別で説明することで、昼食を摂取するようになった従業員もいた。ランチがいくつか用意されているため、嗜好食を選びがちだが、特に血圧が高い従業員に対しては、普段取れない栄養を昼に摂ることができ、食事が偏らないように促した。現在では、魚中心の食事を昼食で摂取している従業員もいる。
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- 工夫したところ
- 食堂委員会では、食事の内容ごとにカロリー表示等を依頼し、全体的に塩分等を少なくしてもらっている。ドレッシングをかけすぎてしまう従業員も多いため、量が一気にでないようにドレッシングボトルの口が狭いボトルへ変更することでドレッシングのかけすぎにならないようにした。ドレッシングの内容もノンオイルを配置している。また、食堂のメニューも代わり映えがなくなってくることもあったため、バリエーションを増やしてさまざまな栄養が摂れるように提案し、実践している。特に全体的に薄味を意識し、塩分摂取量を控えめにしていること、野菜を多く摂取してもらうためランチとは別に個別野菜も準備し摂取量を増やしている。
運動機会の促進
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- 期間
- 2006年05月~現在継続中
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- 取組内容
- 2006年より就業開始時にラジオ体操を導入し、仕事前に体を動かす機会を作り、現在でも継続している。(グループ会社も全社導入)
2015年から社内に運動機器を設置していたが、2021年より更に個別の運動部屋を作り、筋肉トレーニングやマシーンなど体力づくりができるように配備している。
健康診断結果時の面談でどのような運動を普段からしているのかを聞き取り、一人一人にあった提案を行っている。普段運動をしない従業員に対しては、普段の生活に取り入れられやすいように階段の利用を促している。
健保のPEPUPを各自登録することで、歩数を測定しポイントがたまる制度を利用している。
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- 取組に対する成果
- 普段運動する機会がなかった従業員に対して、社内運動部屋が新しく開設されたため、筋肉トレーニングなどを行う従業員が増えた。また、社内の階段を使う従業員を増やすためにも、面談時に説明、またポスター掲示などにより案内することで階段利用率が増えている。面談時に、自身の健診結果を振り返りながら運動を再開させるきっかけづくりにもなっている。
弊社は、経営者が階段を利用する習慣があるため、それを見ている従業員も一緒になって階段を使う従業員が確実に増えている。
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- 工夫したところ
- 健康診断結果を説明する際に、運動習慣の有無を確認し結果を照らし合わせることで、自身の運動不足を自覚させる機会を作った。また、普段から運動をしている従業員に対しては、健診結果から運動をしていなかった時と比較し、現在、これだけ成果があることを労う機会を作るようにしている。普段運動する機会がない従業員には、新しく何かを始めるのではなく日ごろの生活に簡単に取り入れてもらえるよう、まずは会社の階段を利用していただくことから始めている。また、階段を利用してもらうために階段にカロリー表示や応援メッセージ、また階段ごとのお得な情報などを階段利用者限定で見ることができるよう情報提供を行っている。
従業員の感染症予防
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- 期間
- 2019年09月~現在継続中
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- 取組内容
- 下記の取り組みを実施している。
①就業時間内の巡回インフルエンザ予防接種を任意で実施(健保補助あり)。
②アルコール消毒液の設置、マスクは自由に使用できるよう常備。
③うがい薬の常時設置。
④加湿空気清浄機の設置。
⑤換気の徹底、正しい手洗い、正しい手指消毒の仕方。
⑥新型コロナウイルスの予防接種希望者に対して、接種場所の提案、相談等をしている。
⑦食堂では、一人ずつしか座れない配置にして、各机にアルコール消毒を配置。また、黙食をポスターやメールにて掲示、案内。
⑧社内で体調不良者がいた際の窓口や聞き取り等を行い、感染拡大防止に努めている。
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- 取組に対する成果
- 日ごろから、ポスターにて正しい手洗いの案内、消毒液を部屋ごとに確実に設置しているため、普段、手洗い、消毒ができていなかった従業員が、自ら手洗い消毒をするようになった。各机にアルコール消毒ウェッティを配置することで、各自、食事前後の机の消毒を行っている。アルコール消毒液の減り具合を調査しているが、かなりの頻度で使用できている。
新型コロナウイルス感染症が流行しているが、今のところクラスターの発生はない。
また、全国的にも感染者が増えている中でも、弊社の感染率は数パーセントにとどまっている。
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- 工夫したところ
- 昼食時に感染症、クラスターが発生するリスクが高まるため、二人用の机を一人の机へ変更し、あえて食事中の会話ができないような環境づくりを行った。そのため、昼食時の濃厚接触者を出すことなく経過できた。あらゆる箇所に消毒液を配置することで、すぐに手洗いができない状況であっても、消毒液を使用することで感染リスクを抑えるようにしている。消毒関係は、保健師が全て管理しており、適宜チェックを行い、不足することが無いように補充を行っている。感染者や濃厚接触者が出てしまった場合、連絡先を保健師に統一することで、本人、上司、経営者に報告を行っている。従業員やご家族様の体調などの相談を受けることで重症化予防に努めている。
また、社内でインフルエンザワクチン接種を実施しており、就業時間内に接種ができるよう実施し接種率を上げ予防に努めている。
長時間労働への対策
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- 期間
- 2013年11月~現在継続中
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- 取組内容
- 残業月45時間以上の対象者に対して疲労度チェック等を行い、残業を行った社員の疲労度を把握しメンタル不調の早期発見に努めている。適宜一人一人を把握し、必要に応じて保健師から声掛けを行うとともに、保健師面談・産業医面談できる体制になっている。
80時間以上の残業→産業医と面談
45時間以上~80時間未満の残業→疲労度チェックを行い、必要に応じて保健師と面談
その他、フレックス制度や残業の事前申請制度を導入している。
金曜日と給料日はノー残業デーと設定している。
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- 取組に対する成果
- 以前に比べて長時間残業を行う社員が少なくなった。上司や人事、保健師が長時間労働者を把握し声掛けを行っているため、翌月も長時間労働になるということがほぼない。ノー残業デーを設定することで、早く帰宅するという習慣を身に着けることができ、普段残業が多い従業員も早く帰宅ができている。また、従業員同士の声掛けを行うことで、帰りやすい雰囲気づくりができている。
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- 工夫したところ
- 月の半ばに、人事グループが長時間残業をしている社員を拾い上げ、管理職に報告し残業時間短縮を促している。
また、社内放送により気軽に帰宅できる仕組みを導入することで、残業をなるべくしない環境づくりができている。また、残業する際には事前残業届けを上司へ提出し、上司が部下の時間外を常に把握できる仕組みづくりを行っている。
メンタルヘルス不調者への対応
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- 期間
- 2013年11月~現在継続中
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- 取組内容
- 下記の取り組みを実施している。
①健康相談室を社内に設置し、常時保健師と面談ができる体制。必要に応じて、産業医へ上申をして産業医との面談も可能。
②復職時は保健師が復職プログラム作成し、復職プログラムに沿って対応。
③保健師が中心となって、連絡を取り合うことで、信頼関係を築いている。また、相談窓口を社員に周知するために、ポスター掲示やメール配信を行っている。
④グループ会社でも相談しやすいように、工場では月1回こころの健康相談を設定し、工場へ訪問し、相談できる体制づくりを行っている。
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- 取組に対する成果
- 気軽に保健師へ相談できる体制のため、早期に不調者へ介入ができ、すみやかに対応ができている。
また復職に関しては、保健師を中心に復職プログラムに沿って管理職・対象者、産業医とも連携を図りながらの対応が可能となった。
工場に関してもなるべく時間を作り、顔を出すことで上司からの相談を受けることもでき、介入が早期に実現できた。
現時点ではメンタル不調者は一人もでていない。
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- 工夫したところ
- メンタルヘルス不調者をださないためにも、セルフケア、ラインケア研修を開催し自分自身でストレスに気が付く、またストレスが溜まった時に簡単にストレスを開放する方法を伝授している。研修を開催することで、一人一人が意識を持ってストレスにまずは気が付くための研修を行った。また、上司に対しても日ごろ部下を見れているのかなどを振り返るための研修を行うことで、今まで気が付かなかったことに気づいてもらえる研修を行った。また、メンタルヘルス不調者になってしまった従業員に関しては、信頼関係から、上司、産業医の間に保健師が介入し、復職サポートなどを行っている。
工場が遠く、すぐに対応できない場合でも連絡先を記載し、気軽に相談できるよう日にちと時間を決めて伺うようにしている。ポスターにて掲示し周知を図っている。
女性の健康保持・増進に向けた取組
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- 期間
- 2013年11月~現在継続中
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- 取組内容
- 下記の取り組みを実施している。
①社内に女性保健師が常勤し、相談しにくい女性の悩みでも相談できる体制づくり。
②妊娠中の社員に対する業務上の配慮等を実施。就業規則にて母性健康管理等について明文化。
③育児中の短時間勤務の期間を法定期間より延長し、小学生未満まで短時間勤務可能な体制作り。
④女性特有の疾患も増加しているため、女性職員には検診の勧め、ご家族様に女性がいる方にも手紙を渡し、検診を勧めている。
⑤気分がすぐれない女性職員に対して、気軽に保健室を利用できる体制。また、保健室前に体調不良者の看板とベッド入り口に使用中の札を下げることで、他の従業員に配慮を促す喚起を行っている。
⑥子供や家庭の相談窓口を実施。
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- 取組に対する成果
- 以前は、短時間勤務を選択する従業員がいなかったが、育児休暇後、短時間勤務を選択する社員が増えてきた。子供を妊娠、出産、また不妊治療、女性特有の薬の内服等を行う従業員も増えてきているため不安等いつでも相談できる体制を整えた結果、気軽に相談してくれる従業員が増えた。また、産後の体づくりに不安を抱いている従業員もいたため、産後ケアをしているクリニックなどを紹介しつなげることができた。
思春期の子供を持つ従業員も在籍しており、子供に対してどう接すればいいのか、どう対応すればいいのかなど適宜相談に対するアドバイス等ができている。必要時は、病院などを紹介し、子育て世代の親を孤立させないよう必要なサービスへ繋ぐことができた。
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- 工夫したところ
- 女性特有の疾患や悩みは人になかなか話が出来ないため、一人で抱え込みやすい。しかし、日ごろの声掛け、信頼関係づくりを行うことで早期に対応することができる。
また、思春期の子供を抱える従業員に対してもアドバイス、サービスを情報提供することで悩みが少しでも解決できるよう繋いでいる。その後の経過も引き続き話を傾聴している。
また、日ごろ健診を受ける機会がない従業員のご家族に対してアプローチをすることで、従業員だけでなくご家族様の健康についても介入している。