2024/03/31
株式会社岡崎土質試験所
- 1~30人
- 医療法人/サービス業
健康経営は会社の「健康通信簿」
従業員の健康がお客様の満足につながる
当社では、土質試験、地盤の支持力試験、地盤改良に伴う配合設計、土質に関わる報告書作成サービスを行っています。創業者の「社員が健康でなければ、お客様に満足いただけるサービスを提供できない」という強い想いから、健康経営に積極的に取り組んでいます。「私たちは試験業務を通じて愛される会社をめざします」という経営理念に基づき、従業員が心身ともに健康で、生き生きと働ける環境づくりを推進しています。
全従業員に人間ドックを義務づけ
創立以来、定期健康診断受診率100%を達成し続け、従業員の健康維持と病気の早期発見・早期治療に積極的に取り組んでいます。全従業員に人間ドック、年齢に応じて脳ドック、女性には子宮がん検診・マンモグラフィ検査、2023年からは全従業員に腫瘍マーカー検査を実施し、すべて就業時間内・全額会社負担としています。再検査が必要な場合は受診勧奨だけでなく、どこの病院でどのような結果が出たかを会社にフィードバックするようにし、再検査受診率も100%となりました。また、健康診断の受診率や再検査率などのデータを分析し、課題の特定・解決につなげています。
情報共有・業務の平準化で有給休暇を取りやすく
柔軟な働き方ができるよう短時間正社員制度を導入しました。また、休暇を取得しやすくするため時間単位有給休暇制度を取り入れ、LINE WORKSで「勤怠管理」というトークルームを立ち上げて休暇申請を簡略化しました。制度の導入、手続きの負担軽減、休暇取得を推奨する社風づくりにより、有給休暇取得率が年々向上し、愛知県休み方改革マイスター企業ではゴールドの認定を受けることができました。
また、休暇取得促進のため「情報共有」と「業務の平準化」を行ったのも大きなポイントです。誰かが休んでも滞りなく業務が行えるよう、知識やデータを共有し、各従業員がさまざまな仕事ができるよう技術力の強化を図りました。最初は情報共有がなかなかうまくいかず、なぜその取組が必要なのか理由や目的を一人ひとりに説明し、納得してもらうところから始めました。個人面談を実施し、時には厳しいことを言わなければならないこともありましたが、都度方針を変えたり、いくつもツールを試したりしながら、徐々に良い方向に進んでいきました。結果、お互いがフォローし合え、個人に負担がかからない体制をつくることができ、残業時間の減少にもつながりました。
また、休暇取得促進のため「情報共有」と「業務の平準化」を行ったのも大きなポイントです。誰かが休んでも滞りなく業務が行えるよう、知識やデータを共有し、各従業員がさまざまな仕事ができるよう技術力の強化を図りました。最初は情報共有がなかなかうまくいかず、なぜその取組が必要なのか理由や目的を一人ひとりに説明し、納得してもらうところから始めました。個人面談を実施し、時には厳しいことを言わなければならないこともありましたが、都度方針を変えたり、いくつもツールを試したりしながら、徐々に良い方向に進んでいきました。結果、お互いがフォローし合え、個人に負担がかからない体制をつくることができ、残業時間の減少にもつながりました。
スマホアプリを活用したウォーキングやラジオ体操で健康促進
岡崎市推奨のスマホアプリ「OKAZAKIまめぽ」に登録し、ウォーキングを推奨しています。目標(5,000歩/日)を達成した従業員を月毎に表彰、プレゼントを渡すことで、意識向上に努めています。その他にも、ウォーキングに参加していない従業員も健康づくりに取り組めるよう、毎朝のラジオ体操の実施や、当社所属の管理栄養士が定期的に発行している「健康だより」に日常生活での運動機能向上についての記事を載せるなどして、周知を行っています。
コミュニケーション促進により仕事が円滑に
週に2回、従業員が集まる「ランチ会」を実施し、部署を超えたコミュニケーションを図っています。業務外の交流を通じて、情報共有や作業分担がスムーズになり、職場環境への満足度が向上しました。また、月に1回、経営層も交えた「お茶会」を実施しています。経営層が積極的に従業員へ挨拶・声掛けし、気軽に話せる雰囲気をつくり、従業員の要望に耳を傾けて経営や業務内容の改善に反映しています。
従業員の意識の変化を実感
健康経営に取り組むようになってから、従業員の健康に対する意識が高まったことを実感しています。感染予防の面では、少しでも不調を感じたら自主的に休むようにしたり、2人以上室内にいるときは窓を開けて換気をしたりと、それぞれが意識して行動したため、コロナ禍でも社内でクラスターが発生するようなことはありませんでした。
また、健康情報を提供すると、それに対して質問が来たり、逆に新たな情報を教えていただくこともあり、従業員一人ひとりのヘルスリテラシーが向上しているのを感じます。
また、健康情報を提供すると、それに対して質問が来たり、逆に新たな情報を教えていただくこともあり、従業員一人ひとりのヘルスリテラシーが向上しているのを感じます。
禁煙対策が今後の課題
今後は、禁煙対策に力を入れたいと思っています。現在は年に2回の賞与時に、経営層も参加する支給式にて禁煙に成功した者だけでなく、非喫煙者にも禁煙手当を支給していますが、喫煙者が禁煙をしたいと思えるよう、もう少し踏み込んだ内容でアプローチすることを考えています。受動喫煙の弊害も含めて幅広い知識を共有し、家族や周囲への影響、特に子どもへの影響について動画や写真でわかりやすく説明し、禁煙への意識を高めたいと思います。
情報収集とまずは小さな一歩から
「健康経営」というと身構えてしまう企業も多いと思いますが、実際にチェック項目を見てみると、既にできていること、足りていないことが通信簿のように「見える化」され、自社では当たり前だと思っていたことが、実は評価ポイントであったことを知り嬉しく思うこともあります。「あいち健康経営ネット」のHPからさまざまな企業の情報を調べて、まずは現状を把握するところから始めてみるのがよいと思います。当社は健康経営に取り組むことで会社の雰囲気がよくなり、従業員の意識が高くなったことを実感しています。できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。