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表彰法人の紹介

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2021/03/24

株式会社 FTS

  • 1001人以上
  • 製造業/その他

「社員の幸福」を基本理念に掲げ、職場主体で健康づくりを実施

 株式会社FTSは、国内6か所、海外6か所の拠点で約3,000名が活躍する燃料系総合システムサプライヤーです。

      
 
「健康経営」に取り組むきっかけは、2014年に基本理念を見直した際、「FTSポリシー」のひとつに「社員の幸福」を掲げたことです。「社員の幸福」の実現のためには“健康”が大前提との考えのもと、2017年に「FTS健康宣言」を発表し、「元気な会社、元気な社員、元気な家族」をスローガンに、社員が心身ともに健康でいきいきと働ける環境整備の取り組みをスタートさせました。

          

 健康経営を進めるにあたって、基本方針や組織体制を明確化し、「全員参加活動」「職場環境整備」「個別活動」という「活動の3本柱」で「治療」から「予防」に軸足をおいて取り組むことを全社員に発信しました。さらに、健康情報や取り組み内容を効果的に周知するため、社内パソコンのポップアップ画面や食堂等に設置しているデジタルサイネージ等を活用することで、目に触れる機会を増やし、社員一人ひとりの健康意識の向上を図っています。

全員参加活動を盛り上げる「健康リーダー」と「職場上司」

全員参加活動を盛り上げる「健康リーダー」と「職場上司」
 職場主体での健康づくりを目指すためのカギは、20名程のグループごとに選任される「健康リーダー」と、それをサポートする「職場上司」の存在です。各グループは、「健康リーダー」を中心に、職場が一体となって創意工夫しながら健康づくりに取り組んでいます。会社としても各職場で企画した活動に対して「健康づくり活動支援金」を出して活動への支援を行い、一人ひとりが活動を通して健康意識を高め、運動習慣のきっかけづくりにしてもらっています。ヨガ教室や太極拳を開催したり、駅伝大会を行なったり、100人規模のフットサル大会を実施したり、また社員の家族を含めた企画を実施したりするグループもあります。
 社員一人ひとりが主体的に取り組むことで、運動習慣のきっかけづくりにするだけでなく、職場内のコミュニケーションの向上にも役立っています。ただ直近の1年間は、コロナ禍で集団活動は自粛せざるを得なくなり、健康づくりの取り組み展開の難しさを感じています。

基本的な生活習慣改善活動の目標を設定し、               全員で目標達成を目指す

基本的な生活習慣改善活動の目標を設定し、               全員で目標達成を目指す
 健全な身体づくりを目的とした全員参加活動として『スマイル チャレンジ7』という取り組みを行なっています。『スマイル チャレンジ7』は、各グループの「健康リーダー」を中心に運動習慣・食事改善・歯のケアや基本的な生活習慣の改善7項目の目標にチャレンジし、グループの達成率を競う企画です。達成率 85%以上という目標に対し多くのグループが目標をクリアしています。
 また2020年度は、コロナ禍でみんなが集まって活動をすることが難しくなったことから、愛知県の健康づくり支援アプリ「あいち健康プラス(企業版)」を活用し、運動習慣のきっかけづくりを目的に『チャレンジ健歩』を展開しました。約230名の社員が登録しており、1ヶ月での歩数を競うイベントとして展開し、参加者同士が競い合うことで、運動習慣の定着につながっています。また、ランキング上位者だけを表彰するのではなく、8,000歩以上を記録した人を対象に抽選で賞品をプレゼントするなど、参加者全員のモチベーション維持にも配慮しました。結果の見える化で、自身の運動習慣が確認しやすくなり、競争意識も芽生えることで生活習慣の改善につながっています。

社長自ら本気を見せた「禁煙チャレンジ」、               喫煙者へのきめ細かなサポートを展開

社長自ら本気を見せた「禁煙チャレンジ」、               喫煙者へのきめ細かなサポートを展開
 2019年から『煙の無いFTS』づくりを会社方針に掲げ、「喫煙者サポート」と「禁煙に向けた環境対策」の二本柱の取り組みで「喫煙者率の低減」と「2021年4月からの構内全面禁煙」に向け活動を推進しています。
 「喫煙者サポート」として『脱タバコ!作戦』を実施しています。禁煙に挑戦する人は、「脱タバコ」誓約書を提出し、途中で離脱しないよう職場上司を見届け人として選任し取り組みを見守ってもらっています。また「禁煙外来」受診や「禁煙補助薬」利用の費用補助も行い、『脱タバコ』達成に向けた支援を行っています。この作戦を実行するにあたり、先陣を切って『脱タバコ』宣言したのが社長です。トップが自ら挑戦する姿勢を見せ『脱タバコ』を成功させたことで、周囲の意識にも変化が生まれました。
 「構内全面禁煙に向けた職場環境づくり」としては、喫煙場所の削減や「禁煙デー」の実施日数を段階的に増やす等の取り組みを進めてきました。また、安全衛生委員による工場構内・駐車場・工場周辺の巡視活動を定期的に実施し、「喫煙ルール」遵守状況の確認を行っています。
 今後は、「喫煙者サポート」の取り組みを継続し、喫煙者率の更なる低減を目指します。

健康経営の活動拠点を開設して「健康づくり」を推進

健康経営の活動拠点を開設して「健康づくり」を推進
 社員が心身ともに健康でいきいきと働ける職場環境整備の一環として、健康経営の活動拠点となる施設「@WARM」を2017年に開設しました。
 「@WARM」には、これまで保健室の役割をしていた「ホスピタルルーム」に加え、ストレッチ、健康状態の測定、各種研修などができる「ウェルネスルーム」、仕事や健康の悩みを安心して相談できる「カウンセリングルーム」があり、健康経営を推進するための様々な活動を支えています。特に「ウェルネスルーム」は、体成分分析装置を設置し、保健指導等に活用するだけでなく、「健康リーダー」が主導して職場での測定会を開くなど、職場での自主的な健康づくりに取り組む姿も見られ、社員の健康意識の向上につながっています。

ストレスチェック体制の充実と一人ひとりへの手厚い事後対応

ストレスチェック体制の充実と一人ひとりへの手厚い事後対応
 生活環境や業務対応、自身の立場などが要因でストレスを抱えることも多く、高ストレス者への対応も更に重要になってきています。メンタルヘルス教育は、2014年から外部産業医を講師に招き管理職全員を対象に行っています。以前は管理者層の高ストレス者が非常に多く、年1回の「ストレスチェック」に加え、独自で管理者を対象としたストレスチェックを年2回実施する中で、高ストレス者への保健師・産業カウンセラーによるきめ細かな個別面談を職場上司と連携する中で実施し、メンタル不調の発症予防・早期ケア対策につなげています。

「保健指導は楽しく取り組んでもらう」をモットーに

「保健指導は楽しく取り組んでもらう」をモットーに
 健康的にBMI低減をサポートする活動『保健指導プレミアム』を、生活習慣病予備群を対象に実施しています。採血と体成分分析結果を基に、きめ細かな食事改善や運動習慣の継続を中心とする保健指導を定期的に実施し、効果確認や今後の取り組み指導を行っています。日常活動では、『チャレンジ健歩』にも参加してもらい、活動状況の見える化と今後の指導にも活かしています。また、本人了承のもと職場上司も巻き込んでサポート体制を強化した取り組みを展開しています。

焦らず、諦めずに!                          トップ主導のもと全員参加の取り組みを心掛ける

 健康経営の取り組みは、やったからといってすぐに成果が出るものではありませんが、「やれば変わる、必ず変わる」と信じて継続していくことで、徐々に変化が現れてくると思います。そのためには、経営者自らが先頭に立ち、トップダウンで健康経営を主導することが重要です。また、全員がひとつになって取り組むための職場の雰囲気づくりも大切です。
 弊社の現在の取り組みは、他社のアドバイスや行政の力をお借りして連携をさせて頂く中で進めてきたことが、今の礎となっています。
 健康経営を担当する方は「独自の取り組みを!」と気負わずに、同じ志を持つ方々と連携をしながら、長期的な視点で取り組むことが必要だと思います。

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  • 301~500人
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