2022/03/31
稲栄産業株式会社
- 1~30人
- 製造業/その他
会社を見つめ直し、強みと弱みを精査する
創業56年の歴史を持つ稲栄産業株式会社は、官公庁工事を中心に建設業と測量業を営む、地域に根ざした会社です。特に、現在の三代目社長は「健康経営」に力を入れており、人材不足の建設業界で新卒採用に成功し、2021年度は従業員の2倍を超える求人応募がありました。
「健康経営」はヘルスケアという意味だけではなく、言い換えると「健全」ということです。健全な経営であれば健全な人材が育ち、社会も健全に機能する。それが「心身ともに健康である」ということです。
2年前に社長となった際、あらためて会社を見つめ直し、会社の強みや弱みを精査しました。強みは今後も活かし継承していく仕組みとし、弱みにはどう向き合い対応できるのか、また経営者として何ができるのか、単にお金をかけるのではなく、経営者自身がマネジメントの方向性に変化を加え、どれだけ工夫するかだけでも会社は良くなります。
「健康経営」は、経営者から発信することで良いスタートが切れます。まずは経営者が従業員と身近になり、生の声を聞き会社の現状を知った上で方策を練り、それを周知して従業員と一緒に取り組んでいくことが大事です。会社が方針を決めれば、皆で一緒にその目標に向かっていくことができます。「健康経営」はヘルスケアという意味だけではなく、言い換えると「健全」ということです。健全な経営であれば健全な人材が育ち、社会も健全に機能する。それが「心身ともに健康である」ということです。
新卒採用、女性の雇用に繋がっている
大学で建設業の魅力を伝えるなど就職のお手伝いをしていますが、近年は学部名が土木科ではなく都市計画学科や環境デザイン学科など、建設業のイメージを変えるような名称が多くなり、女性も増えてきていると感じます。それであれば、建設業界側でもイメージが変わるような受け皿が必要だと思いました。とはいえ、ただ女性をたくさん採用すれば良いのではなく、建設業で長く勤められることが大事です。
そこで「施工管理補助事務員」という、単に事務員として働くのではなく、現場監督や作業員の補助も行う新しいポストを設けました。せっかくモノづくりの世界に興味を持って来たので、現場も見に行けると良いと思います。現場が好き、重機が好きな女性の受け皿も当社にはあるので、連続した新卒採用にも繋がっています。
そこで「施工管理補助事務員」という、単に事務員として働くのではなく、現場監督や作業員の補助も行う新しいポストを設けました。せっかくモノづくりの世界に興味を持って来たので、現場も見に行けると良いと思います。現場が好き、重機が好きな女性の受け皿も当社にはあるので、連続した新卒採用にも繋がっています。
女性が働きやすい職場環境の整備
女性専用の休憩室を新設し、洗面所とトイレも中に設け、衛生環境の整った休息できる場所を設けました。トイレの壁紙は女性従業員にアンケートを取り、花柄のデザインとしました。
現場でも女性が働きやすいように、女性専用のパウダールームが一体となった仮設トイレを設けています。
建設業界は6月に健康診断を受ける人が多く、圧倒的に男性が多い中で数名の女性だけでは受診しにくいと思い、当社の女性従業員は女性が多く受診する会場で受診できるように配慮しています。その際、希望する婦人科検診のオプション検査も会社負担で受けることができます。
また、女性従業員が相談しやすいように、女性役員を女性従業員の相談窓口としており、女性特有の話や体調管理を行い、すぐに手を差し伸べられるようにも配慮しています。
現場でも女性が働きやすいように、女性専用のパウダールームが一体となった仮設トイレを設けています。
建設業界は6月に健康診断を受ける人が多く、圧倒的に男性が多い中で数名の女性だけでは受診しにくいと思い、当社の女性従業員は女性が多く受診する会場で受診できるように配慮しています。その際、希望する婦人科検診のオプション検査も会社負担で受けることができます。
また、女性従業員が相談しやすいように、女性役員を女性従業員の相談窓口としており、女性特有の話や体調管理を行い、すぐに手を差し伸べられるようにも配慮しています。
従業員だけではなく、協力会社も含めた健康管理
各現場で行う健康KYでは、自社で作成したチェック表を用いながら、当社の従業員だけではなく協力会社の従業員も含めて確認しています。特に最近はヘルメットだけではなくマスクも着用しているため、体調の変化に気付けるよう全員に声掛けをしながら行っています。
また、協力会社の一人親方が健康診断を未受診とならないよう、当社の従業員と一緒に受診しています。
メンタルヘルスは見た目で気付きにくいことが多く、健康経営を進める中で「心の健康」も重要と感じたため、会社の方針や取組をまとめた「心の健康づくり計画書」を作成し、社内だけではなく協力会社にも配付しています。併せて、従業員には厚生労働省の「こころの耳」を活用したストレスチェックを年に数回実施し、経過を記録しています。
また、協力会社の一人親方が健康診断を未受診とならないよう、当社の従業員と一緒に受診しています。
メンタルヘルスは見た目で気付きにくいことが多く、健康経営を進める中で「心の健康」も重要と感じたため、会社の方針や取組をまとめた「心の健康づくり計画書」を作成し、社内だけではなく協力会社にも配付しています。併せて、従業員には厚生労働省の「こころの耳」を活用したストレスチェックを年に数回実施し、経過を記録しています。